美術館について

石川県九谷焼美術館 正面外観

九谷焼は石川県の代表的な美術工芸品で、石川県加賀市は九谷焼の発祥の地です。石川県九谷焼美術館は加賀市に設置された、日本で唯一の九谷焼の専門美術館(登録博物館)です。古九谷をはじめ、再興九谷など九谷焼を網羅的、専門的に展示紹介しています。特別展の開催、図録や研究紀要の発行を通して九谷焼研究を推進する、日本で無二の研究機関です。

九谷焼は、江戸時代の前期、少なくとも明暦年間(1655年頃)には存在していた焼物で、現在まで長い歴史を数えることになります。大胆な構図とあざやかな色彩で絵付けされた色絵磁器であり、日本国内のみならず、世界でも高い美術的評価を得ている我が国を代表する伝統工芸品でもあります (詳しくは「九谷焼とは」をご覧ください)。

当館は石川県加賀市の文教地区、加賀市立中央図書館に隣接した「古九谷の杜親水公園」内にあり、公園と一体化し、光と風を感じながら、四季おりおりの美しい姿を楽しめる庭園ミュージアムとして、来館された皆さんの憩いの場ともなっています。

公園も含めた設計者は、丹下健三門下である株式会社象設計集団代表・富田玲子さんです。

沿革

過去に行われた企画展については「過去の企画展」をこ覧ください。
2002/4/13開館
2002/4/13~6/9古九谷・吉田屋 花と緑の世界
2002/9/7~10/20本歌取り九谷の華 大聖寺伊万里展
2002/10/26~2003/1/26吉田屋伝右衛門生誕250年記念 吉田屋窯名陶展
2003/2/8~4/13至高への敬慕 古九谷を模す
2003/10/11~12/7開館一周年記念特別企画展 迸るエネルギ― 古九谷展
2003/12/20~2004/2/29明治九谷の旗手 吟秋・一亳兄弟
2004/9/25~12/5飯田屋八郎右衛門生誕250年記念 赤絵細描の妙技
2005/2/19~4/17中国陶磁と九谷古陶磁展~模倣から独自様式の確立へ~
2006/1/28~3/26古九谷浪漫 華麗なる吉田屋展
2018/10/6~2018/12/2北前船日本遺産認定記念第1弾『東北・北海道に渡った九谷焼』
2019/2/9~4/7北前船日本遺産認定記念第2弾『ナゾの陶磁器 箱館焼と蝦夷試制』
2019/8/31~10/27大聖寺藩創設380年記念 後藤才次郎と古九谷
2020/1/25~3/29知られざる近代九谷の名工 谷口駒吉
2022/9/3~10/23没後百年ー初代諏訪蘇山
2022/10/29~2023/2/12開館20周年記念 古九谷の多様性とハレ