『古三田焼と九谷焼』展

2013年11月02日~2014年02月09日

本展では、摂津国(兵庫県)の近世窯の中で、優品を数多く制作した三田焼を展示します。

質の高い青磁を産することで名高い三田焼は、吉田屋風の青手や宮本屋風の赤絵細描など、上絵付けを施した作品も数多くあります。これら上絵陶磁は、松屋菊三郎をはじめとする九谷焼の名工が摂津の九鬼候に招聘され、彼らの技術が三田焼の陶工に伝えられたことにより制作されたと言われています。

今回の展示では、三田焼の上絵陶磁に焦点を当て、類似の絵付けを施した九谷焼作品と置き合せることで、三田焼と九谷焼の色絵陶磁の交流を作品を通して紹介します。

初の試みとなる本展での作品紹介を通じて、三田と九谷、両産地の交流が伝承の域を超え、明らかとなることを望みます。