石川県九谷焼美術館 紀要『九谷を拓く』の発刊 について <記念すべき創刊号!>

2018年04月08日



 この度、石川県九谷焼美術館 紀要『九谷を拓く』第1号が刷り上がりました。


 紀要の発行は、九谷焼に関する調査研究の推進並びに、九谷焼美術館の展示、運営に関しての向上、発展を目的としています。特に現在、古九谷産地論争が有田説優位とされる中、加賀側における発信の場を設け、論争の活性化を図ったものです。加賀側には、九谷焼に関する知識もあり、興味もあり、意見を述べたい意欲もある人々が数多くいながら、これまでその発言やその考えを明文化する機会が皆無でした。紀要の作成・発刊は、石川県九谷焼美術館開館以来、「初」の出来事であり、加賀側の熱意ある人々の長年の強い願いでもありました。本紀要は記念すべき創刊号です。本紀要によって、加賀側の九谷焼研究は、歴史的にも大きな一歩を踏み出したといえます。九谷焼研究の推進にとって画期的であるこの紀要が広く周知されることによって有識者間での意見交換の場も増え、九谷焼研究のさらなる発展が期待されます。



【紀要の概要】

・全72頁、オールカラー。

・第1号は500部印刷(図書館・関係機関等に配布するため、販売分は150部です。)。

・今後は年一回の刊行を予定。

・第1号の著者は14人。

・売価は800円(税込)で当館で販売。



〈論文題目及び著者(以下、掲載順)〉

●「紀要 発刊に際して」武腰 潤(たけごし じゅん/石川県九谷焼美術館館長・日本工芸会正会員・泰山窯四代目・九谷焼作家)

●「九谷焼の源流を探る」藤田 邦雄(ふじた くにお/公益財団法人石川県埋蔵文化財センター所長)

●「再興九谷吉田屋窯が存在する意味と古九谷研究における問題諸点」中越 康介(なかごし こうすけ/石川県九谷焼美術館主査・学芸員・博士(学術))

●「古九谷の源流を探る旅-石川県埋蔵文化財センターと有田を訪ねて-」山本 長左(やまもと ちょうざ/加賀九谷陶磁器協同組合顧問・山本長左陶房代表・九谷焼作家)

●「「初代・柿右衛門」と「古九谷」の謎(前編)」平井 義一(ひらい よしかず/山中温泉芭蕉の館館長・古九谷修古祭実行委員)

●「古九谷誕生の「文化的磁場」に関する考察-加賀におけるキリスト教信仰の観点から」村瀬 博春(むらせ ひろはる/石川県立美術館学芸第一課担当課長・学芸員・博士(知識科学))

●「古九谷伊万里説論争を憂いて」河島 洋(かわしま ひろし/日本工芸会正会員・加賀市美術協会副理事長・石川県陶芸協会理事・紫々唐陶房代表・九谷焼作家)

●「古九谷雑考」北 春千代(きた はるちよ/石川県立歴史博物館学芸主幹・九谷焼窯跡展示館館長・学芸員)

●「裏文が語る真実」吉岡 康暢(よしおか やすのぶ/国立歴史民俗博物館名誉教授・文学博士)

●「利常の洗礼盤」孫崎 紀子(まごさき のりこ/上智大学山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)講師)

●「発見も、また創造である」森 孝一(もり こういち/公益社団法人日本陶磁協会常任理事/事務局長)

●「イズニクタイルと九谷焼」堀江 祐夫子(ほりえ ゆうこ/加賀九谷陶磁器協同組合副理事長・九谷焼作家)

●「新しい九谷のメッカ」山下 一三(やました いちぞう/加賀九谷陶磁器協同組合副理事長・磁器工房白象代表・九谷焼作家)

●「石川県九谷焼美術館誕生までのあゆみ」下口 進(しもぐち すすむ/特定非営利活動法人さろんど九谷理事長)




 ※なお、売れ行き好調のため、品切れの際はご容赦ください。

  ・平成30年3月16日に販売開始し、4月8日現在残り100部です。